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AIT 愛知工業大学
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![OB・OGの声 [先輩からのアドバイス]](images/00_title.gif)


このページでは、実際に社会に出て働いている先輩と、皆さんと同じように就職活動をして、見事内定を獲得した先輩のメッセージを掲載しています。
就職活動についてのアドバイスから、実際に社会に出て働くことの厳しさ、
楽しさまで、皆さんの参考になる話ばかりです。ぜひ、先輩のアドバイスを読んで、
今後の就職活動に活かしてください。
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日本電信電話公社、民営化以降のNTT、分割後のNTT西日本と、激変してきた日本の通信業界の最前線を常に走り続け、現在も日本電話施設株式会社で代表取締役社長を務めるAITの大先輩、水野忠氏。
時代の先端で仕事をしてきた水野社長に、これからの社会で必要なモノ、能力とは何かを伺った。
※日本電話施設株式会社への本学からの採用実績は91名です。
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■電電公社入社から現在に至るまで
日本の通信事業の先端を体験
愛知工業大学を卒業後、私は当時の日本電信電話公社に入社し、そこで平成13年に退任するまで日本の電話、通信事業に関わってきました。入社した当時のことで言えば、きっと今の若い人には想像もつかないでしょうが、電話を申し込んでも設置してもらえるまでには、2〜3年待たなければいけない状況だんったんです。それに、今はダイヤルひとつで日本全国どこへでもすぐにつながりますが、日本国内すべてこの「自動即時化」というシステムになったのも昭和53年のこと。それまでは地域によっては交換手がつないでいたんですね。だから、例えば私が昭和44年に入社して赴任した岩手県の大船渡市の周辺ではまだ数局が自動化されず、交換手によって接続されていました。そういう時代でしたから、当時の電電公社の大目標は電話を申し込んだらすぐ開設できる、ダイヤル一つでつながることだったのです。その時代から現在に至るまで、ある意味、日本の通信事業の歴史を現場で見てきましたが、特に平成になってからのこの10年間、通信は本当に急激に変革したと思いますね。世の中で、変革した分野は他にもいろいろあると思いますが通信もその一つ。半導体と電池の進歩、光ファイバーそして電波の利用技術などがうまくかみ合った結果だったと思います。
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■モノづくりに目覚めた幼少時代
そして真面目に勉強した大学時代
私は男ばかり10人兄弟の9番目だったんですが、4つ上の兄が、子どもの頃よく「子どもの科学」という本を読んでいたんです。兄弟の中でも理系はこの兄と私だけだったんですが、その兄が鉱石ラジオみたいなものを作って聴いたりしてたのに影響されて、自分もラジオや電気に興味を持つようになりましてね。ですから、小中学校の頃からハンダゴテを使って、矢場町あたりの電気パーツの店で買い集めた部品でラジオを作ったり、音楽も好きだったのでステレオを組み立てたりと、とにかく早くからこの世界にのめり込んでいました。本当は、工業高校へ進んで早く実業の世界に出たいというのが希望だったので、工業高校への転校も考えたんですが、父親に普通高校を出てから考えても遅くないと説得されましてね(笑)。それで、愛工大を受験して進学しました。大学時代は、わりと真面目に勉強したほうじゃないかな。兄弟が10人もいると、家庭の事情や状況で進学させてもらえなかった兄もいたと思うので、大学へやってもらっている、という気持ちが強かったから一生懸命勉強しましたね。大学では、本当に必要な知識や技術を学ばせてもらい、いろんな意味で勉強させてもらったと思っています。
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■経験を経ての座右の銘は
「流れに流されず、流れに逆らわず」
若い頃は、特に座右の銘というものを持っていませんでしたが、これは時間と共に、結果的に形成されていくものだと思うんです。そういう意味で、今の座右の銘は、と聞かれれば「流れに流されず、流れに逆らわず」と答えています。これは、電電公社で通信機器の事業部長をやっていた時、私の担当だった副社長が、どこかの会社で色紙を書いてくださいと求められた際、書いていた言葉です。「流れに流されず」というのは、日常、家庭でも仕事でもそうですが、人間は慣れてくると、いろんなことを流してやってしまいます。しかも経験が蓄積されればされるほど、そうなりがちですよね。そういう意味でも、流れに流されてはいけないと思います。また、「流れに逆らわず」というのは、世の中、いつの時代にも流れはありますが、世の中の大きな流れに逆らってはいけないということだと思いますね。特に今、社長という立場になると、常に社会の流れをウオッチしていることは大切です。今は昔のように、大きなゆったりした流れはないですし、一瞬にして風向きが変わることもありますからね。いい言葉だと思って、この2つはいろいろな事を成す時に、絶えずチェックシートのようにして自分をチェックする指標にしています。
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■電話が右肩上がりの時代
重責に潰れそうになったことも
時代を考えると仕方のない部分もありますが、電電公社へ入ってからは、ずっと大変だった気がしますね(笑)。とにかく電話が右肩上がりの時代で、仕事は増えこそしても減ることはない。そんな状況では、本社勤務の時代は休みもろくに取れませんでしたし、結婚して子どもが出来ても、毎晩帰るのが遅くて、見るのは寝顔だけという時期が続きました。仕事の部分で言えば、当時の電電公社は独占でしたので、自分が書いた書類1枚、開発したモノ1つが、日本の通信システム全体に影響してくるわけで、そう考えると恐ろしくなる時がありましたよ。モチロン、失敗もありましたしね。本当にどうしようかと悩みましたよ。それに、仕事にのめり込んでいると、どうしても周りが見えなくなる。そこにはある種の挫折感というか閉塞感というか、このまま行くと自分はどうなるんだろうという気持ちもありました。正直、この仕事を辞めて、淡々と出来る仕事に変わろうかと思ったこともありましたからね。
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■人間、一人では何もできない
大切なのはコミュニケーション力
そういう経験から思ったことは、やはり人間一人では何も出来ないということ。だからこそ、人とのコミュニケーション能力は大切です。自分自身、ここまで来られたのも、非常にいい同僚や部下、上司に恵まれたからですし、その上でいい仕事に恵まれたから。一人でできる仕事なんて、大したことないわけで、やっぱり組織で、みんなで仕事をするわけですからね。学生の皆さんに言いたいのは、知識や技術も非常に大事ですが、それだけじゃ世の中ではやっていけないということ。人間力というかヒューマンスキルというものが大事だということを分かっておいて欲しいのです。そして、まさしく同じことが我が社にも言えるのですが、うちは人の持っている技術で通信事業のインフラを構築していくことが大きな仕事です。この仕事は、確かに一人でやる作業もありますが、全体で見れば一連の流れはチームでやることが多い。だからチームで仕事をしていける人、コミュニケーション力を持っていることが必要なのです。
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■企業に入ってから学ぶことも多い
向上心を持って学ぶ気持ちが必要
大学で勉強したことすべてが、企業で、社会で使えるかと言うと、決してそうじゃないと思いますね。確かに、学校で勉強した知識はいろいろなところで活用できるとは思いますが、むしろ、企業に入ってから勉強すること事の方が、ずっと多いと思います。そういう意味で、学ぶ方法とか学ぶ意欲というのは、企業に入ってからも必要になるものだと思いますね。私たちの時は、技術の進歩もなだらかでゆったりしていましたが、今は突然、技術の陳腐化が起きる。だから環境の変化、社会の変化にもしっかりと付いていかなければいけないですし、自分でスキルアップをしていかなければいけない。その分、大変だと思うんですよ、これからの世の中は。だからこそ、絶えず向上心を持って学ぶ人が必要とされると思います。そして、前に言いましたが、一人の力というのは、所詮、たかが知れているものです。連携して仕事をしていくためにも、人とコミュニケーションする力は、極めて重要だと思いますね。
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■自分の持っている知識や技術を
仕事に活かすための知恵をつける。
入社式の時によく話すのですが、例えば50の力を持っている人と90の力を持っている人が入ってきたとします。学校では90の力を持っている人のほうが圧倒的に有利ですよね。でも社会では、90の力を持っていても、その力を使ってビジネスをした時に、50の力しか出せなければ、もう一人の50の力しか持っていない人が、ビジネスでは50の力がフルに使えれば、同じことなんです。だから、自分の持っている知識を、どうやってビジネスに活かすか、という知恵が大事。じゃあ、そのために学生時代に何をやっておけばいいかというと、なかなかコレ王道はないんですよね(笑)。ただ、絶えず視野を広げて、いろいろなものに興味を持っておくことは大事なんじゃないでしょうか。立派な技術やアイデアを持っていても、それをビジネスに活かしていけなければ、社会では役に立たないですから。
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■壁に当たった時には、
一歩下がって、客観的に見ること
電電公社が民営化されて、NTTになってからの平成3年から11年まで、電話機やFAXといった通信端末機器の技術開発、商品開発をする部署にいたのですが、この通信機器事業は事業として2,000億ぐらいあったんですね。そこには当然、商品を売る営業マンがいるわけで、中でも、毎年1億ぐらい売り上げるスーパー営業マンみたいな人が、それこそ日本中から集めると100人ほどいて。そういう人たちと話をすると、私自身も非常に勉強になるのですが、その中で印象に残っているのが、「事業部長、どんな優秀な営業マンでも壁があるんですよ。でも、壁っていうのは行き止まりじゃなくて、スキルアップのチャンスなんです」と言うんですね。壁に当たったら、右に行ったり、左に行ったり、少し離れてみたり、梯子をかけて上から見てみたりしてみる。そうしていると、自ずと、どうすればいいか見えてくる、というんです。私は、これは非常に素晴らしい言葉だと思いましたね。たぶん学生の皆さんも、学生時代には、いろいろな壁に当たると思います。例えば就職活動の時でも、なかなか内定がいただけないという壁があるでしょう。これは本人にとっては、きっと壁にしか見えないでしょうが、そういう時こそ、一歩下がって自分を客観的に見てみることが重要で。そうすると自分に何が欠けているのか、なぜ内定がいただけないのかが分かってくるんじゃないかと思いますね。社会に出れば、さらにいろんな壁に突き当たると思いますが、それを壁と考えず、スキルアップのチャンスなんだと考える。この心構えは、とても大切だと思いますよ。
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